つれづれ

大人カッコいいの定義【One Love, Wine Love – let’s get together and feel alright】

IMG_1464

青山で毎週土、日に開催されているファーマーズマーケット。

最近、中庭ではコーヒーのブースが目立っていましたが、

この週末(今)は、やっと待ちに待ったワインのイベント【One Love, Wine Love – let’s get together and feel alright】が開催されることになり、その中の、ボーペイサージュ岡本さん × レフェルヴェソンス生江さんによるトークショーに参加してきました。ボーペイサージュのワイン、レフェルヴェソンスの料理を造っている人の話しが聞けるわけだから、どんなピリピリした話しが聞けるのだろうとメモとノートを持って席に着きました。

全部人がそろうまで少し待ちたいという主宰者のアナウンスが流れ、

もう期待MAX。

岡本さんと生江さんが席につきました。元取材ライターの魂が蘇ります!

し、しかし、その雰囲気は、実に・・・

 

ゆるい(笑)

 

ああ、そうゆうスタンスなんだな、今日は、とメモを閉じ、ペンを置き、静かに聞くことにしました。

おそらくは、2人ともに私たちに伝えたかったのは、「そのままでいい」ということだったのではないかと思うのです。ワインも料理も人為的に美味しく造ることはいくらでもできると言う事から、それが人にとってワインや料理、自然にとって幸せなの? そうじゃないんじゃないかな、ということだったのではないでしょうか。

名前は忘れてしまったけれど、岡本さんがカッコいいと思ったのが、恋人を追いかけて外国に行くためにそれまで素晴らしいワインを造っていた醸造家であったにも関わらず、ワインを捨ててしまったある醸造家。

それってカッコ良くないですか? という問いかけに反応に困る私たち。

しかし、この言葉が、腹に決められたブローのようにじわじわと聞いてきます。

私はどこかで優等生的な思考があり、

家庭を顧みず仕事に地域に貢献したことをすご〜いと思ってしまう癖があります。そうやって生きて来た55年間でもあったような気がします(今は少し違うけれど)恋愛を優先するために今まで自分がやってきたことを捨てちゃうなんて、ないわ〜と心のどこかで思います。

それをカッコいいと言うわけです。

さて、これはどうゆうわけでしょうか。

生江さんも人が美味しいと思う料理は油と糖質を駆使すればいくらでも造れるのですが、そのせいか結局どこでも同じような味になっていませんか? (確かに)しかも人間の美味しいものを求める欲求は上限がなく、常に美味しいものを求めてさまようのらしいです。生江さんの表現を正しく伝えられるかどうか不安ですが、「美味しさを極めるのではなくそこそこの美味しさで料理造ることにしたら、リピーターが増え始めた。若い子達の試作料理も美味しすぎると却下することがあります(笑)」

さて、それはどうゆうことでしょうか?

しかし、それは極めた人が言うからこそ、するからこそ、カッコいいのであって・・と書こうとして今気がつきました。極めた人が言うからカッコいい、偉いことする人がするからカッコいいという、そのひも付きカッコいいということさえも彼らは言っていないのではないのかもしません。

自然に逆らうことなく、自然とともに、人の力などとはしれたもので、自分の目の前に現れたものに真摯に、やっていこうよと。

参加した全員、ドリンクを一杯ごちそうになりました。

IMG_1465

当然ワインだと思っていただいたのですが、お茶? いや、お茶とはいえ、シャルドネっぽい風味がするから、葡萄の葉っぱ? と頭の中は疑問符だらけに。

これは、岡本さんが日本のこの季節にはワインを飲みながら講演を聞くいうよりもお茶かなあ、という発想で、芦屋のウーフというお茶屋さんの葉で生江さんに依頼して作成したお茶。何かをいれてシャルドネの香りを出し、水はヴォルビック80%、秋田の日本酒新政の造り水を20%ブレンドし冷蔵庫でゆっくり水だししたもの。

私の知り合いにお酒が全くのめない人が多いのだけれど、これなら、色合い、味わい、喉越しなど、シャルドネの感覚を共有できるかもしれない!

で、トークセッションは終わりました。

ワインの話し、ほぼなかったです。出た飲み物もお茶でした(笑)

ゆるく感動しました。

外に出て、イベントを視察。

まずは驚いたのは集まっている人たちの若さとオシャレさ。

価格も安いです。2000~2500円でコインが5個もらえて、一杯と交換。

グラスも持って帰れます。

若い人たちが、楽しみながら、楽しそうにワインを飲んでいるその風景を見たときに、横浜でのワインのあり方をもう一度考え直さなきゃいけないと思う事しきり・・・お客様の層、オシャレさ、価格の手頃さ、自然さ、洗練されたワインの世界。これなら、ワイン好きな人たちの裾野が広がるはず・・・

その理想的なワインイベントを横浜でできるのかしらと途方にくれていたら、その視線の延長線上に、島崎さんが!(横浜のお酒屋さんです)

「島崎さん、私たちの時代じゃないね・・・」とグチと言うと、

いやあ、まだまだ、やれるよ!と。

やれる?!

肩の力を抜き、自分のことだけではなく、ゆるく全体のことを考えながら、

自分の道を淡々と生きる、自分を大事にした行き方なのかなあ・・・

大人カッコいいの中にワインがたまたまある感じの世界観好きです。

今日も開催されています、青山の国連大学のところのファーマーズマーケットの中庭で。

 

                       
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*